旅館レビューNo.10『湯治のふるさと玉川温泉 – 玉川温泉』湯治と国内トップの酸性泉を体験
2023年5月に一泊させていただきました。せっかくのGWということでなかなか行けない温泉に行こうと思い、晴れて玉川温泉に伺いました。ちょうど空いていて予約がとれたのもラッキーでした。
玉川温泉はかなり山奥にあります。アクセスがよいとも言えない場所にあるにもかかわらず、全国いろいろなところからお客さんがきていましたよ。GWだったこともあるのでしょうが、やはり湯治客も多いようです。それだけに特別な温泉地な感じがしました。行ってみると本当に行ってよかったと思える温泉地でした。
○参考料金
1泊2食付き1人当たり 約15,000円でした。
湯治のふるさと玉川温泉 – 玉川温泉
宿名の通り玉川温泉の御宿です。客室数175室と多め。旅館部と自炊部に分かれていまして、旅館部は部屋と食事付きの宿泊、自炊部は部屋のみの宿泊となります。
館内はとても広く複数の棟に分かれているため迷子になりやすかったですね。私も初めに部屋に行く際に見事に迷いました。加えて館内施設が豊富でよくある売店や食堂の他、屋内岩盤浴や自炊部に宿泊の方が共同で使用する炊事場があります。他には整体室や憩い室として、大型テレビのあるシアタールーム、囲碁・将棋ルーム、読書ルームなど多くの施設があります。探検し甲斐がありました。
湯治相談室もあり看護師が常駐しているようです。なかなか全てを回ることはできませんでした。
○各部屋のまとめ
旅館部
・シングルルーム(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・西館洋室ツインルーム(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・南館ツインルーム(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・南館和室(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・南館DXツインルーム(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・南館DX和室(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・西館和室ツインルーム(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・本館・東館和室4.5〜7.5畳(テレビ、冷蔵庫、トイレ無し)
・東館和シングル(テレビ、冷蔵庫、トイレ無し)
・東館和ツイン(テレビ、冷蔵庫、トイレ無し)
自炊部
・和室4.5畳、6畳、7.5畳(冷蔵庫付き テレビ、トイレ、アメニティ無し)
湯治のふるさと玉川温泉 の場所とアクセス
秋田県仙北市にある玉川温泉です。十和田八幡平国立公園内の八幡平地域内にあります。
玉川温泉から歩いて5分くらいの場所にある大自然の中で天然の岩盤浴を楽しめます。ラジウムを含む「北投石」という石の上にゴザを敷いて寝っ転がり、体の上にタオルケットやバスタオルをかけて温まるスタイル。枕はまぁカバンで代用できましたが、日差しをさえぎるための日傘とかあったほうが良いですねぇ。私はパーカーを前後反対に着て顔にフードをかけてました。
本格的な岩盤浴をできるようにテント小屋もありますが、常に混んでいるため周辺の石の上で横になっている人も多くいます。私もテント裏の石の上で横になってみたのですが、石が地熱で温められとても気持ちが良かったですよ。時間的には体勢をかえつつ40分くらいを目安にするらしいです。
ちなみに玉川温泉自然研究路は1周30分くらいらしいので歩き回るだけでも楽しそうでした。
○各種アクセス情報
自家用車の場合
→東北自動車道 盛岡インターから 1時間45分程度
→東北自動車道 松尾八幡平インターから 1時間15分程度
→東北自動車道 鹿角八幡平インターから 40分程度
公共交通機関の場合
→田沢湖駅前から路線バスで 1時間15分程度
→秋田空港から玉川温泉方面への直行バスもあるらしい
車は宿の前まで行ったら駐車場へ案内してくれます。駐車場の場所は新玉川温泉の近くなので結構遠いです。バスで送迎してくれます。
湯治のふるさと玉川温泉 の客室
宿泊したのは南館ツインルームです。こちらの客室は2019年にリニューアルしたばかりのため、新しくとても綺麗でした。トイレや冷蔵庫、洗面台などがついてる客室です。コンパクトな部屋でしたが、宿泊するのに必要なものは一通り揃っていました。湯治客も多いためかベッドの上の部分には、洗濯物を干す用の物干しワイヤーもありました。連泊の利便性は十分かと思いますねぇ。しかし客室での電波の入りはあまりよくなく、無料Wi-Fiもあったのですが接続できませんでした。隣の部屋や廊下の音は若干聞こえますが気になるレベルではなかったですね。
1個注意点として夜寝るときだいぶ乾燥しました。乾燥にやられやすい人は寝る前にタオルを濡らして干しておくのをオススメします。結構乾燥で喉をやっちゃうんですよねぇ…
湯治のふるさと玉川温泉 の温泉
泉質は酸性ー含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)ー塩化物温泉です。ph1.2とかなりの強酸性。草津温泉や万座温泉、岳温泉よりも酸性が強いですね。酸性泉が好きで最近もよく入っていたのですが、さすが玉川温泉。段違いに強かったです。
大浴場には複数の種類の浴槽があり、加水無しの源泉100%の浴槽、加水ありの源泉50%の浴槽、弱酸性の浴槽もあります。
源泉50%の浴槽から入ったのですが、この時点で少し肌がピリっとする感じがありましたがすぐに慣れて気持ちよく入っていられました。しかし、源泉100%の浴槽に入るとかなりの刺激。少し傷があったりすると痛みが走ります。今まで強酸性の温泉に入っても感じなかったので本当に強い酸性なんだと体感できました。
他にも寝湯や打たせ湯、立ち湯などもありました。また、飲泉場もあり水で薄めて飲めます。かなり薄めても酸味を感じられます。加えて蒸気湯もありなんともバラエティ豊かな温泉でしたね。
珍しいのは箱蒸し湯というものがあり、50~60度くらいに蒸された箱の中に入ります。首から下だけ入るので蒸気湯よりも息苦しくなく長々入っていられました。とても気持ちよかったですねぇ。もっといろんな温泉地にあってもいいのにね。
ちなみに、大浴場の他に屋内岩盤浴があります。天候に左右されることもなく岩盤浴を楽しむことができます。予約制なのでチェックインの時に予約しちゃったほうがいいです。4時半にチェックインした際に予約しようとしたら、すでにだいぶ予約で埋まっており希望の時間は空いてませんでした。時間をずらして空いている枠でなんとか利用することができました。基本的にはバスタオルやジャージなどは自分で持って行く必要がありますが、一応レンタルもあります。ゴザなどは置いてあったので持っていなくても大丈夫です。石が温められその上で寝転がっていると非常に体が温まりました。なんとなくよくある岩盤浴よりも良かったと思います。思い込みかな?
湯治のふるさと玉川温泉 の夕食と朝食
夕食と朝食ともに食事会場でのバイキングでした。
夕食ではメインに肉料理か魚料理を1品選び、それ以外は好きに取る感じ。宿泊した日は回鍋肉かアユの塩焼きでした。アユの塩焼きは塩分が濃くなく丁度い塩梅でした。回鍋肉も少しいただきまして味噌が効いており美味しかったです。味噌が苦手だとちょっとキツイかもしれないですね。
バイキングにはきりたんぽ鍋やいぶりがっこなど秋田らしい料理もありました。健康食を意識したバイキングなので、あっさりした食事が多いのかと思っていたのですが、牛肉を使った料理などもありどれも美味しかったですねぇ。デザートも少しですがちゃんとありましたよ。
朝食はよくあるバイキングの朝食という感じのメニューでした。なんだかカレーが妙に美味しかったですねぇ。温泉卵やパンなどもありました。
夕食朝食ともに、米自体がめちゃくちゃ美味しかったです。秋田県産のこしひかりはやっぱりおいしいんですねぇ。
湯治のふるさと玉川温泉 のアメニティ情報
大浴場にはシャンプー、リンス、ボディーソープがちゃんとありました。洗い場の数は多かったのですがシャワーの強さは優しめでしたね。脱衣所にドライヤーが5個くらいあり、客室にもドライヤーがあります。女湯には化粧水と乳液があったようです。脱衣所はそれなりに広く10人くらいなら余裕です。
タオルを持ち歩く用の袋もありましたよ。大浴場の前には冷たい飲料水と無料のダイヤル式ロッカーもありました。なんだかんだ色々と揃ってまして利便性は問題なかったですねぇ。
まとめると
全国的に見てもトップクラスの強さを誇る酸性泉を楽しめます。加えて本格的な湯治を体験できる御宿でした。
真剣に湯治にいらしている人もおられるので、あまり観光客で溢れかえるようなことにはならないほうが良いかなぁとも思います。テントサウナとか観光客が牛耳るのもなんか違うよなぁ。とはいえ湯治というものを理解する良い御宿かなとも思うので節度をもって泊まってみるのをオススメしたいです。
実際に岩盤浴後は体がスッキリしたので、次は連泊してどのくらい効果があるのか体感してみたいとも思っていますよ。
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